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【Act2の発売決定】Act(アクトチェア)の進化モデル【呼吸する座面とは】

株式会社イトーキの人気オフィスチェアであるアクトチェアの進化モデル「Act2」(アクトツー)が、2025年6月4日に発売されることになりました。今回はこのAct2についてお話しします。

アクトチェアとは

まずは従来のアクトチェアを簡単にご紹介します。

アクトチェアには5つの大きな特徴があります。

  • サイドフレームレスデザインとピボット構造
  • 4Dリンクアーム
  • 座面が広がるスライドシート
  • 選択可能な背もたれ素材
  • 曲線を活かしたデザイン

・サイドフレームレスデザインとピボット構造
背もたれの特徴的な構造で、両脇のフレームをなくし中央のフレームだけで上半身のねじりの動きに追従できる柔軟な背もたれです。

・4Dリンクアーム
上下左右に自由に動くアームレストと前後・回転調節可能なアームパッド(固定アームレストやアームレスト無しも選択可能)。調節範囲が広いため、他のオフィスチェアではアームレストの幅が合わないと感じていた方も、ぜひ試してみてほしい機能です。

・座面が広がるスライドシート
座面前縁を曲げたり広げたりすることで、座り心地を変えることなく奥行き調節をすることができます。

・選択可能な背もたれ素材
エラストマー、メッシュ、クロスを選択可能で、いずれも通気性に優れた素材です。選ぶ素材やよってかなり印象が変わるため、使用環境に合わせたカスタマイズが可能。

・曲線を活かしたデザイン
丸みを帯びたデザインはカラーバリエーションも豊富で、オフィスからリビングまでさまざまなシチュエーションにフィット。

従来のアクトチェアを詳しく知りたい方は公式サイトをご覧ください。

Act2で何が進化したのか

Act2では、従来のアクトチェアから座面、ランバーサポート、ヘッドレストの3つが大きく進化しました。

  • レスピテック座面(呼吸する座面)
  • ペルヴィス&ランバーサポート
  • アジャスタブルヘッドサポート

Act2の座面

Act2の座面は、従来のウレタンクッションから素材の異なる2層で構成されたレスピテック座面に変わりました。これによりウレタンクッションの座り心地の良さを保ちながら、弱点であった通気性と耐久性の改善を実現しています。

特に耐久性は優秀で、耐久試験で15万回圧縮してもへたり率が0%の高耐久性(ウレタンクッションは20%)。15万回とは、計算上10分に一度の離着席を8時間、毎日繰り返したとしても8年以上の耐久性となります。

また通気性にもこだわっており、
「レスピテック」は、Respiration(呼吸)とTechnology(技術)を掛け合わせた造語で、“呼吸する座面”をコンセプトに開発。(PR TIMESの記事より引用)
とのことです。

レスピテック座面は素材の異なる2層から構成されており、張地の直下に第1層のファイバークロス(Fibre Cushion:帝人フロンティア(株))、その下の第2層にブレスエアー(東洋紡エムシー株式会社)を採用しています。

第1層のファイバークロスは高触感(触り心地の良さ)にこだわっており、クッション性が長持ちし、軽くて通気性が良いという特徴があり、寝具やマットレスに使われています。

第2層のブレスエアーは、高い耐久性と圧力分散に優れ、通気性が高く、抗菌性も備えており、新幹線のグリーン車のシートやフランスベッドのマットレスなどにも使われています。

Act2のランバーサポート

アクトチェアではランバーサポートがありましたが、Act2ではペルヴィス&ランバーサポートとなりました。幅が少し狭くなりましたが、代わりにサポートが2つの部品に分割され、骨盤(ペルヴィス:perlvis)と腰椎(ランバー:lumber)を同時に支える機能になりました。

機能的にはアーロンチェア リマスタードのポスチャーフィットSLに似ていますが、Act2のサポートは上下に高さ調節が可能です。

Act2のヘッドレスト

従来は固定型の大型ヘッドレストしかありませんでしたが、Act2では2か所の調節が可能なアジャスタブルヘッドサポートになりました。ヘッドレスト自体の幅は少し小さくなりましたが、通常使用では問題ない大きさです。

調節について
背もたれ上部とヘッドレストの結合部で30°の角度調節が可能。これによりヘッドレストを 前後に移動させることができます。
ヘッドレスト部では上下に60mmのスライド調節ができます。

Act2のまとめ

もともとアクトチェアは、様々な有名オフィスチェアの長所をうまく取り入れたオフィスチェアというのが私の感想です。

たとえば、サイドフレームレスデザインの背もたれはハーマンミラーのセイルチェアやエンボディチェアの背もたれに通じる発想をさらにピボット構造で昇華したギミックですし、面積が広がる座面は同社のエンボディチェア、4Dリンクアームはスチールケースのジェスチャーに近いと感じます。

また今回のペルヴィス&ランバーサポートは、先にお話しした通りアーロンチェアのポスチャーフィットSLとほぼ同じ目的があるように思えます。

このように他に類を見ないほど贅沢な機能が盛り込まれたAct2は、ぜひ一度座ってみたいと思っています。特にレスピテック座面が、ウレタンクッション最大の弱点である夏の蒸れやすさをどこまで解消できているのか興味があります。

Act2を試座するには

Act2はイトーキのショールームであるZA SALON TOKYO(坐サロン 東京)にて体験可能で、現在下記の2種類のモデルが展示されています。

  • 【 公式ストア限定モデル 】 アクト2 KJ457JV-GNW6C
    メッシュバック 可動肘 ナイロンキャスター
    [ベースカラーGN / ライトグレーG ・張地カラー W6 / ライトグレーW ]
  • 【 公式ストア限定モデル 】 アクト2 KJ427PVET1T1C
    エラストマバック ヘッドレスト 可動肘 ナイロンキャスター
    [ベースカラーT1 / ブラックT ・張地カラー T1 / ブラックT ]

ZA SALON TOKYO(坐サロン 東京)は事前予約制です。詳細は下記サイトをご覧ください。

ZA SALON TOKYO(坐サロン 東京)

Act2の購入

Act2はイトーキのオンラインショップにて、すでに先行予約を受け付け中です(2025年5月31日まで)。価格は114,000円(税込)~で、予約特典としてハンガーオプションのプレゼントがあります(2025/5/15時点)。詳細は下記のサイトにてご確認ください。

イトーキ オンラインショップ

Act2の関連サイト

Act2特設サイト

以上、最後まで読んできただき、ありがとうございます。
皆さんが魅力的なオフィスチェアに出会えることを願っています。

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