チェアニュース

【ErgoSiesta(エルゴシエスタ)】休息と集中の二刀流オフィスチェア【予約販売開始】

「オフィスチェアのリクライニングって、たいして倒れないよね。」
そんなイメージ、持っていませんか。

ですが、その常識を打ち破るオフィスチェアが2025年8月23日、EastForceから発表されました。

寝れる多機能オフィスチェア、それが「ErgoSiesta(エルゴシエスタ)」です。

従来の一般的なオフィスチェアのリクライニング角度は、せいぜい125~130°でした。これに対して、エルゴシエスタは「145°」のリクライニングを可能にしました。

標準装備のフットレストは2段階の角度調節が可能で、快適サポートを実現。さらに2軸回転の720°アームレストと3Dヘッドレストで作業の快適性にも死角なし。

そんな多機能 フルメッシュ オフィスチェアが4万円を切る価格の37,999円で発表されました。

それでは、エルゴシエスタの機能を紹介しますね。

公式サイトで確認したい方は下記のリンクをご覧ください。
外部リンク:EastForce公式サイト(エルゴシエスタ)

エルゴシエスタの4つの注目機能

エルゴシエスタの特徴となる注目機能は、下記の4つです。

ゆっくり休める145°リクライニング

何といっても145°のリクライニングは圧倒的です。

例えば、本当に寝れると思ったエルゴヒューマンでも最大リクライニング角度は約125°付近。エルゴシエスタはそれを20°も上回ります

フットレストが標準装備のため、ひざもしっかり伸ばした状態で休むことができます。リクライニング角度の固定は4段階です。

角度調節できるフットレスト

エルゴシエスタのフットレストは従来の角度と、少し角度を抑えた2段階で調節できます。

ひざを完全に伸ばした角度以外に、もっと軽くふくらはぎをサポートして足が床から離れる程度のサポートが欲しいという人にぴったりの機能です。

フットレストの生地はフルメッシュの本体と同じメッシュのため、サポート部が蒸れるようなこともありません。

この価格帯で2軸回転720°アームレスト

かなりメジャーになってきた2軸回転アームレストですが、この価格帯での採用は驚きです。

2軸回転アームレストとは、アーム中心部とアームパッド取り付け部の2つの回転軸を持つアームレストで、最大のメリットは何といってもアームレストの左右幅を狭くできることです。

最大62cm~最小33cmの広い左右調節幅は、一般的な4Dアームレストの左右調節幅をはるかに凌駕しています。最小の33cmはアームパッド平行状態ですので、パッドを回転させればさらに狭くできます。

Chairman

今までアームレストは左右幅が広すぎて、タイピングに使いづらかったという人に特におすすめの機能です。

アームレストの動きが背もたれではなく、座面に追従する座面角度追従タイプであることもタイピングに向いている大きな要因です。

これはアームパッドが大きく傾かず、机面とアームパッドの角度差が大きくなりにくいためです。

アームレストの調節機能は下記のとおりです。

上下調節(昇降幅):10cm、9段階
回転調節:アームまわり360° 20段階、パッドまわり360° 20段階
前後調節(スライド):4.5cm、6段階

ちなみに2軸回転アームレストについては下記の記事でも触れていますので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

アームレストから選ぶ高級オフィスチェア【3D、4Dは標準装備、5~7D、2軸回転アームレストとは】この記事では様々なアームレストから考える高級オフィスチェアの選び方をどこよりも詳しく解説します。これを読めばアームレストの必要性はもちろん、どんな目的に対してどのようなアームレストが合っているか、理解することができます。またアームレストがあることによるデメリットも解説したうえで、あなたが必要とするアームレストを持つ高級オフィスチェアにどんなものがあるかが分かります。...

作業に使える3Dヘッドレスト

ヘッドレストは前後、アーム角度、ヘッドレスト角度の3つの調節が可能です。特に前後の調節ができることで、一般的なオフィスチェアでは難しいヘッドレストに頭を預けた作業姿勢をとることもできます。

エイリアンチェアも3Dヘッドレストですが、エルゴシエスタではスライド調節を上下ではなく前後に割り当てています。これにより上下調節は他の2つの角度調節が担うことで、エイリアンチェアには不可能だった前後調節が可能になりました。

この調節範囲は、4Dヘッドレストのモンスターランバート2.0にも迫るものです。

ヘッドレストの調節範囲は下記のとおりです。

前後調節:4cm 7段階
ヘッドレストアーム角度:75° 5段階
ヘッド角度:95° 4段階
3つの調節の組み合わせで高さ調節も可能

エルゴシエスタの機能詳細

エルゴシエスタにはほかにも魅力的な機能があります。

12段階調節できる背もたれ高さ

エルゴシエスタの背もたれは、高さ50mmの調節幅を12段階で細かく調節できます。ランバーサポートの高さもこの機能で調節されるため、腰のサポート位置にこだわりたい人にとって嬉しい機能になります。

ヘッドレストは背もたれと一体で動きますが、ヘッドレスト自体に広い範囲の調節機能があるため、問題なく調節できます。

体格にフィットする座面スライド機能

座面奥行きの調節はすべての調節の中で座り心地に影響する要素です。エルゴシエスタでは調節幅5cm 6段階の調節が可能になっています。

結果、ランバーサポートから座面前縁までの奥行きを41.5~46.5cmの間で体形や用途に合わせて調節できます。

太ももを圧迫しない座面形状

座面のトラブルでありがちなのが座面前縁フレームによる太ももの圧迫です。

エルゴシエスタでは座面前縁部のフレームをランバートシリーズやエイリアンチェアシリーズよりもかなり思い切った形で下に曲げているため、太ももがフレームに当たりにくい形状になっています。

一新されたメッシュ生地

エルゴシエスタでは従来のランバートやエイリアンシリーズに使用されていたやや硬めのメッシュを改め、弾力性を重視したメッシュを採用しました。

このメッシュは公式サイトの拡大写真を見る限り、エルゴヒューマン プロ2に採用されているものとほぼ同じように見えます。

外部リンク:EastForce公式サイト(エルゴシエスタ)

参考までにエルゴヒューマン プロ2 オットマンのメッシュ生地を下に載せておきます。公式サイトのメッシュ生地と見比べてみてください。

エルゴヒューマン プロ2 オットマンのメッシュ生地
エルゴヒューマン プロ2 オットマンのメッシュ生地

エルゴシエスタの気になる点

エルゴシエスタはここまでお話ししたとおり多機能でコスパに優れたオフィスチェアですが、気になる点が4つあります。

固定角度が気になるリクライニング機能

145°の広いリクライニング機能を持ったエルゴシエスタですが、角度固定は4段階となっているため、1段階ごとの倒れ角が大きいことが推測されます

リクライニングの硬さ(反発力)調節機能は無く、他のシリーズのようにセルフアジャストリクライニング(体重移動による無段階固定)が付いているわけでもありません
したがって4段階以外の微妙な角度調節が難しい可能性があります。

リクライニングの使い勝手はオフィスチェアを長く使っていくうえで重要な項目です。可能であるなら、必ず試座で試してから選びたいものです。

試座についてはこちらをご覧ください。

径の小さいPUキャスター

エルゴシエスタではポリウレタンキャスターが採用されていますが、直径が50mmとかなり小さめ(一般的なオフィスチェアでは60~65mmが多い)になっています。

フローリング上では問題ないと思いますが、カーペットなどの柔らかい面では抵抗が大きくなるため、座っての移動は少し抵抗を感じる可能性があります

カーペット環境で軽やかな移動を大切に考えている方は、同じ直径のキャスターのオフィスチェアで確認することをおすすめします。

座面角度追従タイプのアームレスト

エルゴシエスタのアームレストは座面フレームに結合されているためリクライニングした際あまり位置が動かず、結果、倒れた上半身からアームレストが遠くなってしまいます。

これはかなり大きく後傾姿勢をとった際に、腕をアームレストに置きにくくなるというデメリットにつながります。

もっともそれだけ大きく倒した際は、腕をアームレストに乗せずに休めばいいだけですので、気にならない人には大きな問題にはなりません。

また、先に2軸回転アームレストでお話ししたとおり、後傾姿勢のタイピングには相性の良い方式です。

樹脂率の高い素材感

エルゴシエスタは本体のほとんどに樹脂を使用することで、軽量かつ低価格を実現しています。その分どうしても素材感では金属フレームを使ったオフィスチェアには及ばない点があります。

また注意深く見なければ気になりませんが、ボルト頭などが外観に露出している部分(アームレストの結合部、フットレスト裏、座面下の基盤部など)もあります。

ただ見えにくいように配慮されているため、細かな作りよりも機能性を重視するならば、全く問題にならないと感じるはずです。

エルゴシエスタの価格

エルゴシエスタは色の選択により価格が変わります。

従来のランバートやエイリアンチェアのようにブラック・グレーの選択ではなくブラック・ホワイトの選択が可能になりました。

写真で見る限り、確かに従来のグレーよりもかなり明るい色に見えます。正確には公式サイトをご確認ください。

ブラック:¥37,999
ホワイト:¥39,999

外部リンク:EastForce公式サイト(エルゴシエスタ)

EastForceのオフィスチェアをどう選ぶか

EastForceにはエルゴシエスタの他に、ランバートシリーズやエイリアンチェアシリーズがあります。価格から見るグレードは高い順で下記のとおりです。

MonsterLumbirt(モンスターランバート)2.0
>Lumbirt(ランバート)4.0
>ErgoSiesta(エルゴシエスタ)
>AlienChairPro(エイリアンチェアプロ)
>AlienChair(エイリアンチェア)前傾モデル
>AlienChair(エイリアンチェア)

以前、モンスターランバート2.0、およびランバート4.0をご紹介した際に作成したEastForceオフィスチェアの選び方チャートにエルゴシエスタを追加しましたので、ぜひ試してみてください。

EastForceのオフィスチェアの選び方チャート

上記のチャートは簡易的に選択を補助するためのものです。各オフィスチェアのすべての性能の違いが考慮されているわけではないことにご注意ください。

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エルゴシエスタを試座できる場所

現段階ではまだ展示の発表はありません。ただEastForceの他のオフィスチェアについては下記の公式サイトにて記載されています。しばらくすれば同様に展示されると思います。発表があり次第また追記いたします。

外部リンク:EastForce公式サイト取扱店舗

エルゴシエスタのまとめ

エルゴシエスタは145°のリクライニングと標準装備のフットレストでゆったりと休むことができ、2軸回転の720°アームレストと3Dヘッドレストでしっかり作業に集中できるメリハリのついたオフィスチェアとなっています。

価格的なグレードとしては、ランバートとエイリアンチェアの間に位置しますが、機能としてはランバーサポートの可動域調節機能とセルフアジャストリクライニングを除けば、最高グレードのモンスターランバートに匹敵するものがあります。

しばらくすれば試座できる展示の発表があると思います。もし興味を持っていただけたなら、ぜひ座りに行ってみてください。

以上、最後まで読んできただき、ありがとうございます。

皆さんが魅力的なオフィスチェアに出会えることを願っています。

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