自宅で使うPC作業用の椅子が欲しい。
でも筆記作業も結構ある。
仕事や勉強だけでなく、リラックスした動画鑑賞にも使いたい。
そんな使いやすい椅子を探していませんか。
もしそうなら、おすすめできる一脚がオカムラ社のフラッグシップモデル「コンテッサ セコンダ」です。
なぜなら、このオフィスチェアは筆記作業で重要な腰のサポートをしっかり行いつつ、PC作業に適した後傾姿勢への移行も手元のレバー操作で瞬時に移ることができるからです。
今回はこのコンテッサ セコンダを55日間、ほぼ毎日8時間以上座り込んだ徹底レビューをお送りします。
この記事ではコンテッサ セコンダに向いている人/向いていない人、良い点/気になる点、実際の使い心地、購入検討方法と各機能の詳細を紹介します。
この記事を読むと、なぜコンテッサ セコンダがPC作業も筆記作業も両方快適にこなせ、リラックスにも使える万能の高級オフィスチェアなのかが分かります。
コンテッサ セコンダの概要
コンテッサ セコンダは、日本有数のオフィスチェアメーカーであるオカムラ社のフラッグシップモデルです。
価格帯はオプションの選択で大きく変わりますが、カタログの定価だと概ね21~32万円(総革張り仕様だと~65万円)となります。
ネット上での実際の販売価格は、この20%offくらいになっているようです。
コンテッサ セコンダの背もたれはメッシュで、座面はメッシュとクッションが選択できます(総革張り仕様もあり)。
機能としては、背もたれのリクライニング、ロッキングが可能。
座面は、高さと奥行きを調節可能。
アームレストは固定式と調節可能なアジャストアームが選択でき、アジャストアームは上下、前後、左右、角度調節ができる4Dアームレストになっています。
他にもヘッドレスト(2種類)、ランバーサポート、ハンガーなどを追加することができます。
カラーバリエーションは他に類を見ないほど豊富で、メッシュやクッションの張地は最大13色から選択でき、クッションは張地素材自体を変更したり総革張りにすることも可能です。
フレームとボディーの色の組み合わせは5種類あります。
一方で、前傾チルト機能やオットマンはありません。
本記事は、コンテッサ セコンダのエクストラハイバックと、ハイバックについて解説します。ハイチェア、4本脚オートリターン、ゲストチェアについては対象外としますので、予めご了承ください。
結論
まずは結論からお話しします。
今回のレビューで分かった「どんな人がコンテッサ セコンダに向いているのか、向いていないのか」は以下の通りです。
向いている人
- スマートオペレーションが気に入った人
- PC作業、筆記作業のどちらにも使い、リラックスにも使いたい人
- デザイン性やカスタマイズ性を求める人
向いていない人
- アームレストの騒音やガタツキが気になる人
- リクライニング強弱を細かく調節したい人
理由は追ってお話ししていきますので、ここでは少しだけ補足します。
コンテッサ セコンダに向いている人
スマートオペレーションが気に入った人
手元でリクライニングや座面高さを調節できる機能であり、オカムラ社以外の高級オフィスチェアではなかなか体験することのできない快適な操作性を持っています。
詳しい内容はこちら。
PC作業、筆記作業のどちらにも使い、リラックスにも使いたい人
どの使い方でも満足度が高く、それぞれの姿勢への移行もスマートオペレーションでスムーズに行えます。
詳しい内容はこちら。
デザイン性やカスタマイズ性を求める人
コンテッサ セコンダのデザインは世界屈指のデザインファームであるイタルデザインとオカムラ社のコラボレーションにより生まれました。
またカラーバリエーションやオプションの多様さは、オフィスチェアの中でも随一です。
詳しい内容はこちら。
コンテッサ セコンダに向いていない人
アームレストの騒音やガタツキが気になる人
普通に使用する分には全く問題ありません。
可動アームレストは程度の差こそあれ、大半のオフィスチェアで一定のガタツキと操作音がします。
ただ、どうしても気になる場合は固定式のデザインアームを検討してみるのも手です。
詳しい内容はこちら。
リクライニング強弱を細かく調節したい人
コンテッサ セコンダのリクライニング強弱調節は、良くも悪くも4段階に限定されています。
現状のコンテッサ セコンダを検討する限り回避できない項目です。
どうしても気になる場合は他のオフィスチェアを検討してみましょう。
詳しい内容はこちら。
コンテッサ セコンダの良い点、気になる点
コンテッサ セコンダがどのようなオフィスチェアであるかを知るために、良い点、気になる点について詳しくお話ししていきます。
- スマートオペレーション
- 万能性
- デザイン性
- リクライニングのしやすさ
- 取り回しのしやすさ
- アームレストが惜しい
- リクライニングが惜しい
- メッシュ座面が気になる
コンテッサ セコンダの良い点
良い点:1.スマートオペレーション
コンテッサ セコンダの最も便利な機能が、手元でリクライニング角度と座面高さを調節できるスマートオペレーションです。
一般的なオフィスチェアでは座面下に用意されるこれらのレバーをコンテッサ セコンダではアームレストに配置しています。
おかげでリクライニング角度と座面高さの調節に際に、いちいち座面下に手をやって「どのレバーだっけ」と探さずに済みます。
しかも着席姿勢を保ったままで変更できるので、最適な姿勢をすぐに調節できます。
作業内容による姿勢変更もスムーズにできるため、集中を途切れさせることがありません。
体がこわばってきたら、座ったままでのストレッチもワンタッチです。
良い点:2.万能性
コンテッサ セコンダはPC作業、筆記作業、リラックスのどれにも満足できる万能性があります。
筆記作業
筆記作業は前かがみになり背中を丸めがちですが、これが良くない姿勢であることは一目瞭然です。
正しい姿勢を保つためには骨盤を立てる必要があります。
骨盤を立てるためには椅子に深く座り、背もたれに仙骨の辺りをしっかり支えてもらうことが重要です。
コンテッサ セコンダの座面は奥行き調節が可能なため、比較的小柄な方もしっかり座面の奥まで座ることができます。
そうすると背もたれのメッシュが仙骨を支えてくれるため、骨盤がしっかり立った状態で固定できます。
ちなみにPC作業であっても骨盤を立てることは必須ですので、どちらの作業であっても座面奥までしっかり座りましょう。
ここまでくれば筆記作業の準備完了です。
背骨が丸くならないように注意して作業しましょう。
PC作業
顔を前に向けるPC作業には、背中をしっかり背もたれに預ける後傾姿勢が向いています(写真のリクライニングは最も立った状態から2番目の傾き)。
コンテッサ セコンダの背もたれは後傾作業に十分な高さ(肩甲骨の半分以上を支える高さ)があります。
背もたれのメッシュは背中を包み込むように支えてくれて通気性も高いため、長時間の作業も快適にこなせます。
リラックス
動画鑑賞などリラックスする時間もあると思いますが、この時のリラックス姿勢にも対応しています。
リクライニングを快適な角度に倒して背中を預けてください。
コンテッサ セコンダの背もたれは大きく、個人の体格差にもよりますが、肩甲骨の半分以上が支えられていれば満足できるリラックス姿勢が取れると思います。
3段階目くらいまでならヘッドレストが無くても十分ですが、それよりも倒した姿勢を長時間続ける場合はヘッドレストがないと辛いと思います。
良い点:3.デザイン性
コンテッサ セコンダの外観はスマートな金属フレームと樹脂フレームで構成されています。
また背もたれに透過性の高いメッシュを採用したことで、軽やかな印象の後ろ姿になっています。
各パーツを結合するボルトは上手に隠されており、きれいなボルトレスデザインを実現しています。
椅子自体のカスタム性が豊富なのも評価が高いです。
まずカラーバリエーションが豊富で、フレームとボディーの色の組み合わせに対して5種類、メッシュやクッションに対して13色から選ぶことができます。
さらに座面のみ(3色)、もしくは全体を革張り(5色)にすることもできます。
座面はクッションとメッシュの選択ができます。
アームレストは固定式のデザインアームと可動式のアジャストアームを選択することができます。
デザインアームは緩やかな曲線でデザインされていて全体に調和しますので、アームレストを作業に使わない方にはおすすめです。
ほかにもオプションとして、ユーザー側で脱着可能なヘッドレスト(大型固定と小型可動の2種類)やハンガーを追加することができます。
またメーカー取り付けとなりますが、ランバーサポートの追加も可能です。
これも全体のデザインに調和するものとなっており、後付け感は全くありません。
良い点:4.リクライニングのしやすさ
アームレストにリクライニングの調節レバーがあるため、背もたれを倒したくなったらワンタッチで倒せる気軽さはとても重宝します。
特に作業につかれて体を伸ばしたいときには最高に便利です。
また背もたれを一気に倒したとき、最大角度での底突きの衝撃が他のオフィスチェアに比べてかなり小さいのも良い点です。
おかげで安心してストレッチできます。
良い点:5.取り回しのしやすさ
この椅子の重量は21.9kg(オプション次第で変わります。本重量はヘッドレスト、ハンガー、ランバーサポートなし、アジャストアーム、座面クッションでの計測値です。)で、そこそこ重い椅子ですが、意外に絨毯の上でも取り回しが楽です。
移動の際は背もたれの金属フレームを持つと動かしやすいです。
机の前で座った状態での微妙な位置変更もストレスなくできます。
この軽さの秘密はキャスターの大きさにあります。
オフィスチェアのキャスターは、一般的に直径60~65mmが多いです。
これに対してコンテッサ セコンダのキャスターは直径75mmとなっており、かなり大きめであることが分かります。
キャスターの直径が大きいほど重いものでも軽く動かすことができるため、この仕様となっていることが伺えます。
参考までに初代エルゴヒューマンのキャスターとの比較写真を載せておきます。
ただし、椅子本体の重さが5kgも軽いようなものと比べると、さすがに重さを感じますので、その点はご了承ください。
コンテッサ セコンダの気になる点
気になる点:1.アームレストが惜しい
コンテッサ セコンダのアームレストはとても美しく機能性も高いのですが、それだけに気になる点がいくつかあります。
調節音が気になる
アジャストアームの前後調節と角度調節の際の音は割と大きめです。
日中はともかく、深夜に調節するのはちょっと気になるくらいの音です。
特に前後調整は振動が床に伝わりそうな勢いです。
しっかりした可動機構になっているからこその音だと思うのですが、もう少し静かになるといいなと思います。
ガタツキ
アジャストアーム自体と、スマートオペレーションの左レバー(リクライニング用)のガタツキが大きいです。
これは他の高級オフィスチェの可動アームレストにも言えることなので仕方ないのかもしれませんが、価格帯を考えるとちょっと惜しい気がします。
ただアームレストを使用しているときにガタつくわけではないので、機能としては全く問題ありません。
気にならない人は気にならないレベルです。
調節範囲があと少し足りない
これは個人的な体格の問題ですが、私がタイピングに使うにはアジャストアームの調節範囲があと少し足りませんでした。
決して使えないわけではないのですが、普段はもう少し脇を閉めてタイピングしています。
具体的には高さはあと20mm高く、回転角度もあと30度内側に調節できればよかったと思いました。
あるいは左右アームレストの幅をあと100mm狭くできればよかったかもしれません。
私の座高が高かったり肩幅が狭いのかもしれませんので、皆さんが試座される際の参考にしていただけると幸いです。
パッドの触り心地
パッドには薄めですがしっかりしたクッションが入っていて、タイピングなどの通常の使用に全く問題ありません。
パッドの形状は上面に緩やかな丸みを帯びさせていて、タイピングの際にひじの骨に圧力が集中しないよううまく工夫している点もとても素晴らしいです。
ただ私は素肌で触れたパッドの表面の触り心地が若干気になりました。
クッションの柔らかさに対して表面のカバーの硬さが調和していないように感じられ、微妙にしっくりこない感触です。
ただし、長袖のシャツ越しに触れる感触は問題ありませんでしたので、あまり気にしなくても良いのかもしれません。
こういった感覚は個人によるところが大きいと思いますので、試座の際にご自身で確認してみてください。
アームレストの支柱に潤滑油が残る
これについては椅子自体の個体差があるかもしれませんが、アームレストを上下に移動させる支柱に潤滑油の跡が若干残ります。
こまめに拭くことでだんだん落ち着いてくるかもしれませんが、服についたりしないよう気にしたほうがいいかもしれません。
アームパッド下のプラスチックメッキ
写真の点線で囲んだ金属色の部品はプラスチックメッキとなっています。
フレームにポリッシュを選択するとこの色になります。
割と傷に弱いため、扱いには注意したほうが良いでしょう。
とはいえ
色々書いてしまいましたが、上記はスマートオペレーションのメリットでほぼ相殺される程度のお話です。
どうしても気になる方でアームレストを作業に使わない場合は、固定式のデザインアームを検討するのも良いと思います。
デザインが素晴らしいですし、価格も下がって良いこと尽くめです。
気になる点:2.リクライニングが惜しい
良い点で挙げたリクライニングですが、気になる点が2つあります。
リクライニングの強弱調節
コンテッサ セコンダのリクライニング強弱調節は4段階調節になっています。
他の一般的なオフィスチェアでは無段階調節になっているものが多いです。
そして大半は調節するためにノブを何回転も回す必要があり、結構疲れます。
これに対してコンテッサ セコンダは調節幅を4段階に絞り、1回転すら回すことなく調整できる優れた調節機能になっています。
ただ、その4段階がちょっと極端に思えます。
ユーザーの体格にもよりますが、体重60kgの私が具体的に表現するとこんな感じです。
1段階:割と軟らかめ
手を上げてストレッチすれば、最大角度になる
2段階:少し硬め
手を上げて目いっぱい伸びれば、ほぼ最大角度になる
3段階:かなり硬め
手を上げて目いっぱい伸びても、最大角度にはならない
4段階:超硬め
手を上げて目いっぱい伸びても、最大角度の半分くらい
実際、使用するのはほぼ「1」で、たまに「2」を使用するくらいです。
「3」と「4」は私には硬すぎてあまり使いませんでした。
もっと体重のある方(おそらく70kg以上)向けの硬さです。
何回転も回さずに済むというコンセプトは素晴らしいので、もう少しだけ細かな調節ができると良かったと思います。
リクライニングから戻った時の衝撃音
良い点ではリクライニングの最大角度での衝撃が凄く小さくて良いとお話ししたのですが、ここではそこから元の位置に戻った時の衝撃のお話です。
最大角は良いのに、戻りきった瞬間の衝撃と音が大きく感じられます(動画で分かりやすくしたかったのですが、あまり伝わらなくてすみません)。
リクライニングの最大角と同じような緩衝処理があれば良かったのにと、少しもったいなく思いました。
気になる点:3.メッシュ座面が気になる
本項目は感覚的な内容になるため、個人で印象が異なる点にご注意ください。
コンテッサ セコンダでは座面に対して、クッションとメッシュが選択できます。
レビューしたクッションタイプの座り心地はとても快適だったのですが、店頭で何度か試座したメッシュ座面に関しては、ほんの少し違和感を感じました。
具体的には、座った際にお尻の肉が座面中央に寄せられるように感じました。
試座した椅子が古くて、メッシュ生地にへたりがあった可能性もあります。
ただ、よくよくメッシュ座面を見てみた結果、以下のことがその原因の一つではないかと考えています。
一般的なメッシュの座面は前後方向は緩やかなカーブがついていて、左右方向は水平で一直線です。
しかしコンテッサ セコンダは左右方向にもカーブがついていて、中央が少し低くなるクッションタイプとほぼ同じ形状を保つようになっています。
おそらく技術的にも他のオフィスチェアにはないものを使ってデザイン性を高めているのだと思います。
ただ個人的には、この形状が座った際に他のオフィスチェアのメッシュ座面よりも中央に肉を寄せる原因になっているような気がしました。
メッシュ座面の座り心地は、クッション座面よりもユーザーの体重や体の大きさに左右されやすい特徴があります。
個人差の大きな要素ですので私のように感じない、もしくは逆に少し囲まれるような感触が心地よいと思われるかもしれません。
それらを踏まえたうえで試座してみることをおすすめします。
コンテッサ セコンダの実際の使い心地
実際に使ってみた感想をまとめます。
レビューしたコンテッサ セコンダの仕様は下記のとおりです。
フレーム&ボディの色: ポリッシュ&ブラック
背もたれ&座面の色: ブラック
座面のタイプ: クッション
アームレストのタイプ: アジャストアーム
ヘッドレスト: なし
ハンガー: なし
ランバーサポート: なし
キャスター: ナイロン
レビューした私の体格は身長170cm、体重60kgの若干やせ型です。
使い心地は個人の体格や感覚の差に大きく左右されます。
特に体格が私と大きく異なる方は、参考程度に読み流していただければ幸いです。
座り心地
座面について
今回レビューしたコンテッサ セコンダの座面は、オカムラ社のオフィスチェアに広く採用されている異硬度クッションで、座り心地は抜群です。
具体的にはもっちりとした感触で、多少乱暴に座っても底突き感は感じません。
加えて、座った時の沈み込みも特に深いと感じることはなかったため、必要十分な硬さが担保されており、しっかり腰をサポートしてくれている思います。
普段はメッシュ座面に慣れている私が座ると、その安心感のある座り心地にかなり癒されました。
メッシュの座面に長時間連続で座り続けると、さすがに座骨の辺りに軽い違和感を感じるようになるのですが、コンテッサ セコンダの座面では全く感じませんでした。
単純な座り心地自体はメッシュ座面よりもクッション座面に軍配が上がることを、思い知らされました。
この座り心地を保ったままメッシュ座面並みの通気性があれば、完全にクッション派に寝返ってしまいそうです。
異硬度クッションとは
硬さの異なる3種類のモールドクッションを座面前縁から後縁にかけて、軟→中→硬の順番で配置したものです。
ひざ裏付近が当たって痛くなりやすい前縁部は、圧力の集中を防ぐ軟らかいクッションを配置。
太ももの中ほどから臀部にかけては、座り心地が良く安定する中程度の硬さ。
後縁部はしっかり腰をサポートできるように、硬めのウレタンが配置されています。
3種類のクッションは上手に組み合わされているため、座った際にその境界を感じるようなことはありませんでした。
ただ、夏場の暑さは一般的なクッション座面と変わりなく、クーラーの効いている部屋でも普通に暑さを感じました。
背もたれについて
コンテッサ セコンダの背もたれはメッシュ生地で張られています。(総革張りを選ぶと革になります。)
触ると温かみのある素材が使われているため、メッシュ特有の夏の涼しさを保ちながら、冬場の寒さも少し緩和してくれます。
背中を預けるとメッシュがしっかり体圧を分散してくれるため、気持ち良くもたれることができます。
仙骨の当たる部位は張り出した形状になっていて、奥まで腰を入れて座ればしっかり支えてくれます。
さらに支えを強化したい場合は、オプションのランバーサポートを追加することができます。
今回レビューに使用したものはランバーサポート無しですが、私が店頭でランバーサポート付きのものを試座した限りでは程よい存在感で、接触部分に痛みを感じるようなことはありませんでした。
万能性が高い
私は普段PC作業が7割、筆記作業は1割、リラックス2割のPC作業メインです。
コンテッサ セコンダでのPC作業は程よい後傾姿勢を作れ、それを座面と背もたれがしっかりサポートしてくれるため、とても快適でした。
また1割の筆記作業もスマートオペレーションで素早く姿勢変更できるため、ストレスなくこなせました。
座面と背もたれが柔軟に対応してくれるので、ヘッドレストが無くてもリラックスタイムを問題なく過ごせます。
もちろんヘッドレストがあれば、さらに快適にくつろげることは間違いないでしょう。
ちなみに推奨するわけではありませんが、あぐらもかけます。
ストレッチしやすい
今回のレビュー機にはヘッドレストがついていないため、腕を上げて体を反らすストレッチは非常に快適にできました。
作業に集中するとどうしても体がこわばってくる時間がやってきます。その時に、ぱっとストレッチができると、すぐに作業に戻りやすいと感じました。
ちなみにこれはどんなオフィスチェアにも言えることですが、ヘッドレストがついていると首を反らすことができないため、ストレッチがしにくくなることには注意が必要です。
アームレストの調節範囲だけは合わなかった
[調節範囲があと一歩]でお話しした通り、アジャストアームを使用したタイピングだけはうまくできませんでした。
やはり私の体格では高さが足りず、左右の幅が広すぎるようです。
私は普段、腕を机に乗せてタイピングするので、レビューとしては気になりましたが実用上の問題はありませんでした。
普段からタイピングにアームレストを使っている方は、調節範囲の確認をお忘れなく。
コンテッサ セコンダの購入検討方法
ここでは実際に皆さんがコンテッサ セコンダを購入検討する際に、何に気を付ければ良いかについてお話ししたいと思います。
椅子の特徴を踏まえた注意点
サイズ感
まずはコンテッサ セコンダがご自身の体のサイズにあっているか、確認しましょう。
- 座面奥行き、背もたれ高さが重要
- 座面高さは、周辺グッズで対応できる可能性あり
- アームレスト必須の方は、自分の欲しい位置に調節できるか要確認
1.椅子の高さを最低にして、座面の奥までしっかり座ります。
2.かかとをしっかり床につけた状態で、ひざの角度が大体90度になるように高さに調節します。もし座面最低高さでかかとが着かない場合は、床置きのフットレストなどで対応することになりますが、ここではそのまま次の確認に進んでください。
アームレスト
アームレストをあまり使わない場合や固定式のデザインアームを選択する方は、この項目を飛ばして次の「座面高さ」の項目をご覧ください。
アームレストを使ってタイピングの作業を行う場合は、以下に沿ってアームレストの調節範囲がご自身に合うかどうかを確認しましょう。
3.ひじをアームレストに乗せて、肩に腕の重さを感じない程度にアームレストの高さ、左右幅、角度を調節します。もし最大高さにしても足りないと感じた場合は、左右幅を最も内側に調節したり、回転角度を最内に調整してみましょう。心地よい位置に調節できれば、次の座面高さの項目に進んでください。
4.それでもダメな場合は厚手のタオルか本など厚みのあるものをアームレストの間に入れてどう感じるか確認しましょう。もし肩が楽に感じる場合は、残念ですがそのままではコンテッサ セコンダのアームレストをタイピングに使うことは難しいということになります。どうしてもタイピングに使いたい場合は、別のオフィスチェアを検討してみましょう。ただ、アームレストはスマホやタブレット操作、読書などにも使えます。それらに快適に使用できるようであれば、アジャストアームを選択する意味はあると思います。
座面高さ
5.アームレストを使用する方は、アームレストが普段使う机の高さとほぼ同じ高さになるように座面高さを調節します。
6.アームレストを使用しない人は腕を机に置いて、肩に腕の重さを感じない程度に座面高さを調節します。
コンテッサ セコンダの座面高さの調節範囲は、420~520mmです。
ご自身の身長の1/4がこの範囲に入っていれば、概ね問題ありません。
私の場合、身長170cmなので、
170 X 1/4 = 42.5cm = 425mm
となるため、問題ないことになります。
ただ、実際は座面が少し沈むため、計算結果が420mmに多少足りなくても割としっかりかかとが着くはずです。
もしかかとが着かない場合でも、床置きのフットレストやルームシューズなどを使えば対策は十分可能です。
むしろ他(アームレスト、座面奥行き、背もたれ)のサイズで問題が無いか確認してください。
(床置きのフットレストは足の疲れを予防できるメリットがあるので、座面高さに問題がない場合でも積極的に使って良いと思います。ただ、フットレストに慣れていない場合は、あらかじめお手持ちの椅子で使っていけそうか試しておくことをおすすめします。)
座面奥行き
7.コンテッサ セコンダの座面は奥行き調節が可能です。座面両脇の下にあるレバーを2つ同時につかんで前後に調節しましょう。しっかり奥まで座った状態で、座面前縁部とひざ裏に指2~3本程度の隙間が空いていればOKです。
もし最も奥行きを狭くしてもひざ裏が座面に当たってしまう、あるいはひざ裏が座面に当たって奥まで座れない場合は、残念ながらサイズ感に問題ありです。
こればかりはどうにもならないため、もう少し小さめのオフィスチェアを検討してみましょう。
背もたれの高さ
8.背もたれの高さを確認しましょう。背もたれの高さは肩甲骨の半分以上を支えられる高さがあると、作業にもリラックスにも快適になります。肩甲骨の3/4以上が支えられていると、かなり快適にくつろげます。
写真のとおり私の場合、コンテッサ セコンダの背もたれのサポート位置は肩甲骨の1/2の少し上くらいです。
作業もリラックスもストレッチにも快適な高さですが、より快適なリラックスにはあと少し高さが欲しい感じです。
あまり高くなりすぎると、体を反らすストレッチの際に肩に当たって邪魔になるので注意が必要です。
逆に低すぎると背もたれのフレームが背中に当たって、違和感や痛みを感じる可能性があります。
背もたれにしっかり体を預けたり体を反らせるストレッチをして、違和感を感じないか確認してみてください。
コンテッサ セコンダには背もたれの高さ調節機能がありません。
もしこの高さが合わない場合は、別のオフィスチェアも検討したほうが良いかもしれません。
以上で、サイズ感については確認できます。
座面タイプの選択
多くの方はクッションタイプの椅子に座った経験をお持ちだと思います。
その際、夏の暑い時期に太もも裏やお尻が暑くて耐えられない思いをした方は、メッシュタイプの検討をおすすめします。
通気性の良さはメッシュならではの快適さで、扇風機を併用すればかなりの涼しさを感じることができます。
半面、冬は寒く感じるデメリットがあることにご注意ください。
またメッシュの座り心地はクッションとは異なり、好き嫌いが分かれやすいです。
試座の際は、[メッシュ座面が気になる]でお話しした内容も含め、違和感が無いかしっかり確認しましょう。
もし夏場に問題を感じたことがない、あるいはあまり暑さが気にならない人は、クッションタイプがおすすめです。
メッシュタイプとは違う安心できる座り心地です。
メッシュだとお尻が痛くなってしまう人にもおすすめです。
ヘッドレストの選択
ヘッドレストを追加する場合は、大型固定式と小型可動式の2種類から選択できます。
いずれもユーザーで脱着可能なため、万が一判断を誤ったとしても変更可能です。
もちろんせっかくヘッドレスト有で買ったのに使わなかったり、最初からつけておけば価格的にお得だったりすると金銭的に無駄がでるため、よく検討しましょう。
またヘッドレストを付けると、体を反らしてのストレッチがやりづらくなる点には注意が必要です。
大型固定式ヘッドレスト
コンテッサ セコンダをリラックスに使いたい方には、大型固定式ヘッドレストの追加がおすすめです。
その名の通り頭を支える面積が大きく、メッシュ素材のため熱がこもりません。
ただし固定式ですので、角度や高さなどを変更することはできません。
私の場合はしっかり背筋を伸ばして座ると、肩がヘッドレストの付け根に少し当たってしまいました。
決して使えないわけではなかったのですが、少し気になりました。
検討に際は必ず、ヘッドレストのついたもので使い心地を確認するようにしましょう。
小型可動式ヘッドレスト
小型可動式ヘッドレストは、可動範囲がかなり広いため、ヘッドレストを使って作業したい方にはぴったりだと思います。
ただリラックス時の快適さは、大型と比べると一歩劣るかもしれません。
ランバーサポートの選択
コンテッサ セコンダの背もたれは十分しっかり腰と背中を支えてくれますが、さらにサポートを強めたい場合は、ランバーサポートの追加が可能です。
存在感はそれほど強くありませんが、しっかり腰をサポートしてくれます。
注意点としてはこの部品はメーカー取り付けとなっているため、ユーザが脱着することは推奨されていません。
ランバーサポートの検討は、実際に装備されている椅子に座って確認したうえで、慎重に選択することをおすすめします。
色と素材の選択
コンテッサ セコンダのカラーバリエーションは他の高級オフィスチェアに比べても特に豊富です。
座面に対しては素材を変えることすら可能です。
せっかくですので、お部屋に合わせて好きな色を選びましょう。
色によっては、汚れやほこりが目立ったりすることもありますが、こまめに手入れするなど対策はあります。
それよりも自由な選択を楽しむほうが、満足度は高いと思います。
あらかじめオカムラ社のHPでカラーシミュレーションをしておくと参考になります。
キャスターの選択
ナイロンキャスターとウレタンキャスターを選択できます。
動かしやすさの観点から、絨毯の上で使う場合はナイロンキャスター、フローリングなど硬い面で使う場合はウレタンキャスターが良いとされています。
フローリングの傷が心配な場合は、チェアマットを敷いてナイロンキャスターを選択するほうが安心できると思います。
試座できる店舗
コンテッサ セコンダを展示している店舗はオカムラ社のHPに紹介されていますので、下のリンク先のページで、商品名(コンテッサ セコンダ)と地域をクリックしてご確認ください。
但し情報が最新とは限りませんので、お出かけの際は予め試座が可能か確認することをおすすめします。
まとめ
コンテッサ セコンダはPC作業、筆記作業、リラックスにも使える対応範囲の広い購入オフィスチェアです。
どの機能も高い水準で整えられていて、満足度が高いオフィスチェアに仕上がっています。
特に手元でライクライニングと座面高さを調節できるスマートオペレーションは、オカムラ社以外のオフィスチェアではなかなか見ない機能です。
必要に応じてヘッドレストやランバーサポート追加、素材や色を選択できるデザイン性の高さも大きな魅力です。
この記事を見てコンテッサ セコンダに興味を持っていただけたなら、ぜひお近くの展示店で試座してみてください。
以上、ここまでご覧いただきありがとうございます。
皆さんが魅力的なオフィスチェアに出会えることを願っています。
さらに各部位の詳細を知りたい方は、以下に細かい説明を載せておきますのでご覧ください。
各部位詳細
背もたれ
素材
メッシュ
オカムラ社と川島織物セルコン社のコラボレーションにより生まれたメッシュで、編みではなく織りで作られています。
一般的なオフィスチェアのメッシュはひんやりとした触り心地のものが多いですが、コンテッサ セコンダは、温かみのある肌触りと通気性を両立したメッシュになっています。
また背もたれのメッシュは、座面のメッシュよりも透過性に優れた作りになっています。
色は下記の13色から選択することができます。
ホワイト、ベージュ、ダークブラウン、ライトグレー、ミディアムグレー、ブラック、ダークブルー、セージ、ダークグリーン、グリーン、イエロー、オレンジレッド、レッド。
レザー
総革張りを選択したときのみ、レザーになります。
色は下記の4色です。
ホワイト、ベージュ、ダークブラウン、ブラック
リクライニング
機能
背もたれは最も立った状態から最大26度まで傾き、5段階でロックすることができます。
またロックを解除することでロッキング(背もたれが重心移動だけで傾く状態)が可能になります。
私がレビュー時に使った使い方は下記のとおりです。
1段階目:顔を下に向ける作業(筆記、ノートPC)
2段階目:顔を前に向ける作業(デスクトップPC)
3段階目:顔を前に向けてリラックス(動画鑑賞など)
4段階目:休憩(ヘッドレストがないとちょっと辛い)
5段階目:休憩(ヘッドレストがないとかなり辛い)
ロッキング:デスクトップPC作業と休憩
レビューした椅子はヘッドレストなしだったので、最も多く使ったのは2段階目とロッキングでした。
操作方法
リクライニング
操作は左アームレストのレバーを使います。レバーを引くたびにリクライニングロックのon/offが切り替わります。
ロックされているときは背もたれが動きません。
一度レバーをしっかり引いて、ロックを解除してください。
ロックが解除されると背もたれが動きます。
もし倒れにくい場合は、リクライニング強弱調節を最も弱い「1」にしてください。
ちなみにリクライニング強弱調節ノブは、背もたれが最も立った位置にないと調節できないので気を付けてください。
ロックが解除された状態で背もたれを好みの角度に倒し、その状態でレバーを引くとロックされ、5段階の角度のうち最も近い位置で固定されます。
ロッキング
ロッキングとは背もたれの角度を固定しない状態のことをいいます。
ロッキングチェアのロッキングといえばイメージしやすいかもしれません。
背もたれが固定されている状態から、リクライニング調節レバーを1度引くと固定が解除され、ロッキング状態になります。
この状態で背もたれにもたれると、上半身の重心位置により自動的に背もたれの角度が定まります。
PC作業と筆記作業を行き来する際など、重心移動だけで姿勢のサポートが変わってくれるため便利です。
リクライニング強弱調節で倒れ具合を変更することも可能です。
固定状態に戻したい場合は、もう一度レバーを引くと固定されます。
アンクルチルトリクライニング
コンテッサ セコンダのリクライニングには、アンクルチルトリクライニングという名前がついています。
アンクルチルトリクライニングとは、「くるぶしを中心として、背と座がシンクロしてスライドする」とあり、効果としては「太腿などを圧迫することなく、自然な姿勢をサポートします」ということです。(引用元:オカムラ社HP)
具体的には、リクライニングの際に背もたれが傾くと同時に、座面も連動して少し後方へ移動しながら傾きます。
この時、座面の傾きは背もたれほど傾かないため、リクライニング時に気持ちよく上半身を開くことができます。
またほとんど足元が動かないため、ストレッチ後に全く違和感なく作業姿勢に戻れます。
リクライニング強弱調節
座面右下にあるノブを回転させることで調節できます。
一般的なオフィスチェアと異なり、コンテッサ セコンダの調節は4段階のみです。
[気になる点:2.リクライニングが惜しい]でもお話しした通り、ノブを何回転も回す苦労が無くなった反面、微妙な調節ができないというデメリットもあります。
同じオカムラ社のフィノラには、クイックスライドオペレーションという便利な機能があるので、コンテッサにも採用してほしいところです。
(クイックスライドオペレーションとは、調節がレバーになっていて、スライドすることでリクライニング強弱を簡単に無段階調節できる機能です。)
座面
素材
メッシュ
背もたれのメッシュと同様に織物ですが、座面のメッシュは、どの方向から触れても触り心地が良いものになっています。
色は下記の背もたれと同様に13色から選択することができます。
ホワイト、ベージュ、ダークブラウン、ライトグレー、ミディアムグレー、ブラック、ダークブルー、セージ、ダークグリーン、グリーン、イエロー、オレンジレッド、レッド。
クッション
硬さの異なる3種類のウレタンを組み合わせた異硬度クッションになっています。
オカムラ社のオフィスチェアの多くに使用されており、座り心地は[座面について]でお話しした通り抜群です。
色はメッシュと同じ選択ができます。
レザー
座面のみ革張りか、総革張りかを選択することで選べる色が異なります。
座面のみ革張りを選んだ場合は、下記の3色から選べます。
ホワイト、ベージュ、ブラック
総革張りの場合は、下記の4色です。
ホワイト、ベージュ、ダークブラウン、ブラック
ちなみに総革張りにすると、価格がメッシュの2倍近くになります。
座面高さ調節
座面高さは、右アームレストのレバーで操作します。
調節範囲は床面から420~520mmの100mmです。
一般的な座面高さは身長の1/4とされていますので、計算上は身長168~208cmをカバーすることになります。
実際はクッションの沈み込みを考慮すると、身長が160cmあれば個人差もありますが、かかとを付けた状態で座れると思います。
座面高さを最低にしてもかかとが着かない場合、床置きのフットレストなどを使うことで対応可能です。
むしろ他のサイズ(座面奥行きやアームレスト高さなど)で引っかからないか、確認しましょう。
座面奥行き調節
座面奥行き調節は、座面両脇の左右のレバーを同時に引くことで調節できます。
調節幅は6段階、50mmで前後に動きます。
腰を置くまで入れて座った状態で、座面前縁部とひざ裏の間に指が2,3本入る程度の隙間ができるように調節すると良いです。
隙間が足りないとひざ裏や太もも裏が痛くなったり、座面の奥までしっかり座れなくなったりします。
隙間が広すぎると座れる面積が小さくなり、座り心地が悪く感じるかもしれません。
アームレスト
素材
肘パッドの素材はウレタンパッドですが、椅子自体に総革張りを選択すると革パッドになります。
色はボディーカラーの選択により決まります。
参考までに例を挙げると、ボディーカラーにブラックを選ぶとパッドも黒になりますが、ホワイトかシルバーを選ぶとパッドはグレーになります。
アジャストアームの場合、アームレストの樹脂部分(パッドより下の部分)は、ボディーカラーがブラックとホワイトなら同じ色になりますが、ボディーカラーがシルバーの場合はグレーになります。
さらにフレームにポリッシュを選ぶとアームパッドの裏のパーツがシルバーになります。
これはかなり複雑なので、必ず下記のリンクでご確認ください。
デザインアームとアジャストアーム
アームレストは固定式のデザインアームと、可動式のアジャストアームを選択することができます。
どちらを選んでもスマートオペレーションに対応しています。
デザインアーム
固定式のためアームレストの位置は一切調節できません。
機能としては離着席時にアームをつかんで楽に立ったり座ったりできます。
また曲線美のあるデザインも魅力です。
価格も抑えられるため、普段作業にアームレストを使わない方にはおすすめです。
アジャストアーム
上下、前後、左右、回転方向の調節ができる4Dアームレストです。
●上下の調節幅は100mmの11段階
調節方法:
アームパッド付け根のボタンを押している間ロックが解除されます。
ボタンを押したままアームレスト自体を上下の適切な位置に動かし、ボタンを離すと11段階の近い位置でロックされます。
●前後の調節幅:40mmの5段階
調節方法:
ロックはありません。
そのままアームパッドを前後に動かし調節できます。
●左右の調節幅:最内から最外25mmで内、中、外の3段階
調節方法:
ロックはありません。そのままアームパッドを左右にスライドさせて適切な場所に調節してください。
●回転の調節幅:中央から外に7.5度、内に7.5度と15度の2段階
調節方法:
ロックはありません。そのままアームパッドを内側もしくは外側に回転して調節してください。前後と回転の調節は若干固めのため、音と振動が大きいと感じるかもしれません。
キャスター
ナイロンキャスターとポリウレタンキャスターを選ぶことができます。
いずれも直径75mmで一般的なオフィスチェアより10~15mm大きめです。
[取り回しのしやすさ]でもお話しした通り、直径が大きいと取り回しの際、比較的小さな力で動かせます。
カラーカスタマイズ
コンテッサ セコンダはメッシュやクッションの色だけでなく、フレームカラーとボディーカラーの組み合わせを選ぶことができます。
フラームとは主に金属製の部材で、背もたれのフレーム、アームレスト、座面下のフレーム、キャスターを取り付ける脚部などです。
ボディーとは主に樹脂の部材で、背もたれや座面のメッシュを固定するフレーム、座面下のクッションを支えるカバーなどです。
組み合わせは下記のとおりです。
フレームカラー | ボディーカラー |
---|---|
ポリッシュ | ホワイト |
ポリッシュ | ブラック |
シルバー | グレー |
シルバー | ブラック |
ブラック | ブラック |
※ポリッシュとは研磨や光沢という意味で、ここでは素材であるアルミニウムの表面を鏡のように磨き上げた状態のことをいいます。
詳細は下記のアームレストの項でも載せたオカムラ社HPにてご確認ください。
追加オプション
ヘッドレスト
ヘッドレストは下記の2種類用意されています。
いずれもユーザー側で脱着ができます。
大型固定ヘッドレスト
背もたれとほぼ同じ幅のメッシュ生地のヘッドレストです。
固定式なので位置の変更はできません。
検討の際は必ず大型ヘッドレストのついたもの実際に座り、位置的に合うかどうか確認が必要です。
色は背もたれのメッシュと同じ色になりますが、総革張りを選ぶと革になるようです。
小型可動ヘッドレスト
ヘッドレストの支柱長さ調節と2か所(ヘッドレストと支柱)の角度変更ができる小型のヘッドレストです。
長さ調節範囲は75mm、ヘッドレスト角度は50度、支柱角度は35度になります。
調節範囲が広く細かな調節ができるため、ヘッドレストの位置にこだわる方はこのヘッドレスト一択かもしれません。
ランバーサポート
ランバーサポートはメーカーでの取り付けとなっているため、ユーザーでの脱着は推奨されていません。
色はボディーカラー(ブラック、ホワイト、グレー)とセットになっています。
上下に位置調節が可能で調節幅は7段階、60mmです。
ちなみに総革張りにするとランバーサポートを取り付けることができなくなります。
ハンガー
背もたれに追加されるオプションで、オフィスなどで使う際に上着をかけておくのに便利です。
自宅で使う場合はあまり出番がないかもしれません。
機能として存在しないもの
コンテッサ セコンダには、前傾チルトと背もたれ高さ調節機能、オットマン機能がありません。
これらの機能が必須の場合は、別のオフィスチェアを検討することになります。
保証期間
外観と表面仕上げは1年
機構部と可動部は2年
構造体は8年
詳細はオカムラ社HPの取扱説明書をご覧ください。