【フィノラ(オカムラ)を徹底レビュー!!】とにかく仕事が捗る多目的オフィスチェア

筆記作業からPC作業、動画鑑賞、休憩までどんなシチュエーションにも使いやすいオフィスチェア、あったらいいですよね。
ですが実際は、PC作業にはぴったりだけど筆記作業はやりにくかったり、その逆だったりと、本当に万能なオフィスチェアはなかなか見つけられません。
そんな困難を打ち破る椅子が、今回ご紹介するオカムラの「フィノラ」(Finora)です。
理由は単純、フィノラの背もたれとリクライニングが他のオフィスチェアに比べて、とても優秀だから。
私はこれまで8脚の高級オフィスチェアをそれぞれ毎日8時間、短くとも1か月、しっかり使い込んでレビューしてきました。
中には4年以上使い続けているものもあります。
今回はこのレビューのために、フィノラを2か月以上使い込みました。
この記事を読めば、フィノラの良い点/気になる点、向いている人/いない人、フィノラの上手な購入方法まで、しっかり理解することができます。
結論から言うとフィノラは、勉強などの前傾姿勢からデスクトップPCを使う後傾作業まで、幅広い作業姿勢をほぼ完璧にサポートすることができる万能のオフィスチェアです。
フィノラの概要

フィノラは、日本有数のオフィス家具メーカーであるオカムラ社が、イタリアのイタルデザイン(映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でタイムマシンとして活躍した有名な車「デロリアン」を手掛けた会社)とのコラボレーションで開発したオフィスチェアです。
そのデザインはすっきりとしていて軽やか、かつ気品のあるものになっています。
カラーバリエーションも豊富で、ヘッドレストやアームレスト、ランバーサポート、ハンガーは、用途に合わせて取捨選択ができます。
ネット上での評価をごく簡単にまとめると、
- デザインが良く、リビングに合うカラーも選択することができる
- オフィスチェア特有の仕事感・圧迫感が控えめ
- 長時間くつろぐのには向かない
といった声があります。
今回レビューに使用したフィノラの仕様は下記のとおりです。
| 背もたれ | ハイバック |
| 座面 | クッション座面 |
| アームレスト | アジャスアーム(4D) |
| キャスター | ナイロンキャスター |
| ヘッドレスト | 無し |
| ランバーサポート | 無し |
| ハンガー | 無し |
| フレーム、パネル、脚の色 | ブラック |
| 張地の色 | ダークグレー |
フィノラの良い点・気になる点
まずはフィノラの良い点、気になる点をお話しします。
良い点
背もたれのサポート力
フィノラの背もたれの角度は、他のオフィスチェアに比べてかなり角度が立っています。
実際、デフォルトの状態(最も背もたれが立っている状態)で座ると、かなりしゃきっとした姿勢になります。

この角度は筆記作業のように前かがみになりがちな姿勢に対して、とても相性が良いです。

フィノラの背もたれは外見上特別な仕組みがあるように見えませんが、仙骨付近のメッシュが他の部位に比べて張りが強く感じました。

ちょっとしたことですが、おかげで腰がしっかり固定され、上半身がとても安定します。
フィノラに前傾チルト機能はありませんが、筆記姿勢においてアーロンチェア リマスタードやシルフィーの前傾チルト状態と比べても遜色ない使い心地でした。
ただ座面角度が前傾しないため、若干座面を高めにした方が腹部の緊張を緩和できます。

一方、背もたれの角度を倒した後傾姿勢も快適です。
肩甲骨付近の背もたれメッシュは適度な弾力を持ちつつ、上半身をソフトに支えてくれます。
過度に体を包み込むわけでもないため、上半身の自由を邪魔しません。

フィノラの背もたれは写真のハイバックだけでなく、少し低めのミドルバックがあります。
ミドルバックは、ハイバックに比べて背もたれの高さが6cmほど低いためサポートは控えめになりますが、上半身(特に肩を回すなどの)の自由度は高くなります。

万能性
フィノラは筆記作業からPC作業、動画鑑賞や短い休憩まで、おおよその使い方に対して高いレベルで満足できるオフィスチェアです。
万能性の根拠は、先にお話しした前傾チルトできる椅子並みに前傾姿勢に対応できるうえ、直立姿勢や後傾姿勢にもほとんど不満の無いサポートができる背もたれ・座面・リクライニング機能を有していることです。
PC作業には斜め下を向くノートPCや、前方を向くデスクトップでの作業がありますが、フィノラのリクライニングは5段階角度固定で、どの作業にもぴったりの角度で対応できます。
具体的な使用例は下記のとおりです。(より詳細な表はこちら。)
筆記作業:1~2段階
読書・ノートPC:2~4段階
デスクトップPC:3~4段階
動画鑑賞:4~5段階
仮眠:5段階(但しヘッドレストがあったほうが良いです。)

以前、同じように万能性をお話ししたコンテッサ セコンダと比べると、筆記作業では明らかにコンテッサ セコンダを上回る使いやすさがあります。
PC作業においても、コンテッサ セコンダに勝るとも劣りません。
ただ休息に関しては、コンテッサ セコンダの比較的ソフトな背もたれと厚みのあるクッション座面が、フィノラよりも優しく体を包んでくれているように感じました。
レビューした椅子の中では、リラックス寄りのコンテッサ セコンダと作業寄りのジェスチャーの間にあり、ややジェスチャー寄りの立ち位置になると思います。
座り心地の良い異硬度クッション
フィノラのクッション座面は、オカムラの特徴でもある異硬度クッションです。
座面前縁に軟らかいクッションを配置して、ひざ裏の圧迫を軽減します。
座面中央部はお尻を支えるためにやや硬めのクッション、座面後縁は体を支えるために
硬めのクッションが使われています。

座ると「ほっとする」感触は、これまでレビューした同じオカムラのシルフィーやコンテッサ セコンダとよく似ています。
ただそれらの椅子に比べると、クッションの厚みが少し薄くなっているように見えます。

座った時のお尻の沈み込み具合も少し浅めに感じました。
それでも体重60Kgの私が多少乱暴に座っても座面に底着き感は無く、十分な弾力性があります。
逆のこの沈み込みの浅さが、他の異硬度クッションより夏場の蒸れに対して、少し有利に働くように感じました。
デザイン性
デザインは見てのとおり、シンプルで高級感があります。
ほぼ完璧なボルトレスデザインで、座面裏以外にねじ頭のようなものを見つけることができません。
細部にわたってのデザイン性への配慮は、さすが世界有数の工業デザイン会社とコラボした秀逸さを感じます。
ネットの口コミでもシャープなデザインの良さを評価している意見を多数見つけられます。

カラーバリエーションが豊富なため、パステルカラーなどの淡い色を選び、背もたれ高さの低いミドルバックにすれば圧迫感も抑えられ、リビングに置いても違和感がありません。
書斎であれば、部屋の雰囲気にもよりますが、濃いめのカラーにメッキパネルとポリッシュ脚でかなりの高級感を演出できそうです。
個人的にはかなりテンションの上がる雰囲気です。私に書斎、ありませんが。。
気になる点
アジャストアームが惜しい
アジャストアーム(可動アームレスト)が惜しい点は2つあります。
それは「ガタツキが大きい」と「タイピングには使いづらい」です。
ガタツキが大きい
1つは上下高さ調節部のガタツキが大きいことです。
これが調節のためのスライド部の遊び(隙間)が大きいことが原因で、アームパッドをもって左右に揺らすと、それなりの幅でガタガタ揺れてしまいます。
もちろんアームレストを使用中にガタつくわけではないため、使用には一切問題ありません。
ただ、あえて揺らすとガタツキがあるということです。これは気になる人と気にならない人に大きく分かれる問題です。
気になる人は「せっかく高いお金をかけたのにガタガタしちゃうの?」と感じてしまいます。
一方、気にならない人は「使っているときに揺れるわけではないから、大丈夫」となります。
ちなみに私は初めて高級オフィスチェアを買った当初は、気になる人でした。
しかしレビューで多くのオフィスチェアのアームレストを体験していくうちに、
「ああ、このガタツキは割と質の高いほうのガタツキね。まあ、使用に問題はないし、妥協の範囲か。」
と感じるようになりました。
アームレストのガタツキは、意外に低価格帯の樹脂だけでできたアームレストのほうが静かなこともあります。
これは高級オフィスチェアの複雑で金属を使ったメカニカルなガチャガチャ音よりも、シンプルにスライドするだけの樹脂のカタカタ音のほうが静かに聞こえるからです。
これが分かってからは、多少音が大きめのガタツキ音が聞こえても、「まあ、しっかりした作りだからこその音だし」と、妙に聞き分けが良くなりました。
いずれにしても、フィノラのアジャスタブルアームレストは、あえて揺らせばそこそこのガタツキがあるアームレストですが、実用上は全く問題ありません。
タイピングには使いづらい
2つめはアームレストの左右幅が広くて、タイピングには使いづらいという点です。
これは私の肩幅がそれほど広くないということもありますが、割と平均的な体格に近いと思いますので、世の中の半分近くの方は同じように感じる、と信じたいところです。
もちろん全く使えないほど広いわけではなく、私の肩幅でもひじがギリギリ掛かる程度なら調節できます。
また脇を開いた状態でタイピングする人は、問題ないかもしれません。

感覚的には以前レビューした同じオカムラのコンテッサ セコンダと同じような状態です。
せめて両側があと5cmずつ内側に調節できれば、私にとっては使いやすかったです。
私のように肩幅が狭めな人やしっかり脇を閉めてタイピングしたい人は、試座の際にしっかり確認してみてください。
背もたれフレームがひじと干渉する
フィノラの背もたれ形状は、左右方向の凹型カーブを持つため、上半身が背もたれのサイドフレームよりも少し後方で支えられます。
このため椅子を机に近づけてマウス操作などをする際、ひじが背もたれのサイドフレームと干渉することがあります。
ただ、この現象は使用する人の体格(肩幅)や使用方法(机と体との距離感)に左右されるため、全ての人に共通の問題点ではありません。
以前レビューしたリープV2でも同様のことがありましたが、フィノラの背もたれの左右方向の凹型カーブはリープV2ほど深くないため、常に気になるほどではありませんでした。
リクライニング反発力調節後の異音
個体差の問題かもしれませんが、私がレビューしたフィノラで発生したものです。
リクライニングの反発力調節を行ったあと背もたれを倒すと、ごく稀に「バキッ」という大きな機械音が発生することがありました。
どうやら7段階ある強度調節の中間地点に設定してしまうと、稀にリクライニングの際に近いほうの調節段階に移動して音が鳴ってしまうことがあるようです。
意図的に調節してもめったに再現できないため、あまり気にしなくてよい事象かもしれません。
一応、試座の際に気にしておくと良いと思います。
フィノラに向いている人・向いていない人
以上のことを踏まえて、フィノラに向いている人と向いていない人についてお話しします。
向いている人
筆記作業の多い人
フィノラは筆記作業を快適にこなしたいという人に向いているオフィスチェアです。
フィノラには前傾チルト機能がありません。
にもかかわらず筆記姿勢に向いているといえる理由は、腰のサポートと背もたれの角度にあります。
フィノラの背もたれはメッシュですが、腰付近の張りが他の部位に比べてしっかりしています。
これが骨盤が寝ようとするのを支えてくれます。この時点で筆記姿勢の土台が完成しています。

さらにフィノラの背もたれの角度は、第一段階が他のオフィスチェアの角度に比べてかなり立っています。
何なら前傾チルト状態のシルフィーの背もたれ角度にかなり近い角度です。

これにより前傾チルト機能のないフィノラでも、上半身を背もたれに当てることを意識するだけで、正しい筆記姿勢を維持することができます。
前傾チルト機能を持ったオフィスチェアのように、座面を前下がりにできるわけではありませんが、第一段階では比較的水平に近い角度のため、腹部を圧迫するようなことはありません。
座面高さを気持ち高めに設定すれば、上半身と太ももの角度をわずかに広げられるため、より気持ちよく作業ができます。写真はこちら。
もちろん完全な前傾チルト機能(座面と背もたれの両方が傾く)のあるアーロンチェアやシルフィーには座面角度の点で及びませんが、その差はかなり小さく感じました。
同じく完全な前傾チルト機能のあるエルゴヒューマン プロ2と比べると、筆記作業については、腰のサポート力でわずかに優れているのではないかと感じるほどです。
筆記作業のような書き物の多い方には、ぜひ試してほしい一脚です。
前傾から後傾姿勢までマルチに使いたい人
以前レビュー記事で紹介したコンテッサ セコンダも万能ですが、どちらかというと後傾姿勢寄りのオフィスチェアで、筆記作業のような前傾姿勢はそれほど得意ではありません。
フィノラは先にお話しした通り、書き物や勉強といった前傾姿勢との相性が抜群です。
加えて直立姿勢や後傾姿勢についても、他の椅子に全く引けを取らないほど快適に作業ができます。
すべての姿勢で作業に集中できるという点では、間違いなくトップクラスのポテンシャルがあります。
その理由は大きく2つ、「背もたれのサポート」と「リクライニングに伴う座面の角度」です。
背もたれのサポート
先にお話しした通り、背もたれのやや硬めの腰のサポートが仙骨付近からしっかり支えてくれるため、上半身が安定します。
これは直立姿勢から後傾姿勢に移っても上半身の姿勢に対して相対的に骨盤が寝ないように支えてくれるからです。

背もたれの腰の部分から背中にかけても違和感なく滑らかにつながっているため、どの姿勢においても腰だけが押されるようなことはなく、自然に背中全体を支えてくれる点が良いです。
ストレッチの際も背もたれ上部のフレームが背中に干渉することはなく、スムーズに体を伸ばすことができました。
背もたれの左右方向のカーブも適度な深さで、上半身の動きを過度に束縛しません。
背もたれのリクライニングに伴う座面の角度
背もたれを倒したときに座面角度の傾きが浅いと、上半身と下半身の角度が開き、腹部の緊張が解放されてリラックスできるのですが、あまり開きすぎると作業に対する集中力が下がってしまいます。
また座面角度が浅すぎるとお尻が前滑りして、姿勢が崩れる方向に力が働きます。
この点でフィノラはバランスが良いです。

具体的に言うと、筆記姿勢では腹部を圧迫しすぎないギリギリの浅い角度が設定されています。
背もたれを最大限倒した状態では、上半身と下半身の角度が集中力を切らさない、ほど良い角度を保っているように感じました。
それでいて、ストレッチすれば腹部の緊張をしっかり緩和できるところはさすがです。
向いていない人
高級オフィスチェアのガタツキが許せない人
気になる点でお話しした通り、フィノラのアームレストはある程度のガタツキがあります。
これはタイピングや読書などに実際に使用する際には気になりませんが、離着席や調節の際に手で触れると分かるという感じです。
タイピングなどに使用しない人は、思い切って固定アームレストやアームレスト無しを選択するのも手です。
フィノラの固定アームレストはデザイン的にも優れていますし、価格も抑えられるため割とおすすめです。
アームレストをタイピングに使いたい人
これも気になる点でお話ししましたが、フィノラのアームレストはあまり左右幅を狭めることができません。
ただ、体格の良い方や肩幅の広い方、あるいは脇を広げてタイピングする方は快適に使用できる可能性があります。
また使用用途としても読書やスマホ操作の際のサポートとして使うなら、私と同じ体格の人でも快適に使えます。
もし試座で確認する場合は、左右幅だけでなく高さも含めてチェックしてみることをおすすめします。

リラックス重視の人
背もたれ形状が割と姿勢を正す形状になっています。
動画を見たり、ゆったり時間を過ごすくらいは問題なく対応できますが、長めの仮眠をとるような使い方に対してはあまり向いていないように感じました。
特に腰を前にずらすような座り方は、相性が悪いオフィスチェアです。
もっともこの座り方は腰を痛める原因になりやすいので、やらないに越したことはありません。

フィノラの検討方法
買って後悔するとしたら
フィノラは高級オフィスチェアです。決して安い買い物ではないので、検討の際は最悪のデメリットも考えておきたいところです。
フィノラを買って後悔するとしたら、次の3点になると思います。
- 椅子で寝れない
- 姿勢を崩しづらい
- アームレストのガタツキとタイピング
椅子で寝れない
動画視聴程度であれば問題ないですし、ヘッドレストを取り付ければ体を完全に預けて休息できますが、長い仮眠に向いている椅子ではありません。
その理由は、背もたれがしっかりしすぎているため、姿勢を崩しにくいことです。下手に崩すとアーロンチェアほどではありませんが、体が痛くなってしまうかもしれません。

フィノラを購入するなら、睡眠は別の場所を用意することをおすすめします。
姿勢を崩しづらい
アーロンチェアやジェスチャーほどではないですが、正しい姿勢に矯正する傾向のあるオフィスチェアです。
特に腰を前に滑らせた姿勢をとり辛く、そうした姿勢をとるとすぐに腰が痛くなりがちです。
あまり椅子に姿勢を強制されたくない人にとっては、使いづらさを感じるかもしれません。

逆に言うと常に正しい姿勢を意識させてくれるため、姿勢が気になる人には良い選択になると思います。
アームレストのガタツキとタイピング
これについては既に気になる点と向いていない人でお話ししているため、そちらをご覧ください。
試座のポイント
オフィスチェアを検討する際に試座は必須です。ここではできるだけ要点を絞ってお話ししますので参考にしてください。
背もたれ
選択肢がメッシュのみのため、今までメッシュ背もたれを経験したことのない人は感触の確認をしておきましょう。

比較的万人向けの形状ですが、腰のサポートが少ししっかりしているため、感覚的に問題ないかの確認もしておいたほうが良いです。
また座面ほどではありませんが、メッシュ背もたれも冬場は少し寒く感じるかもしれません。
ただ、座面と違って上着を着て温かくすれば十分カバーできますし、夏場の涼しさは格別です。
小柄な方や背もたれにさらなる自由さが欲しい人は、ミドルバックも選択肢です。
ミドルバックにはヘッドレストを付けることができない点は注意しましょう。
座面
クッションとメッシュの選択ができます。
両者の特性を踏まえたうえで、必ず欲しい座面の実機で座り心地を確認しましょう。
同じ椅子でもクッションとメッシュの座り心地は別物です。
リクライニング反発力
小柄な人には最弱に調節しても少し硬く感じる可能性があります。
またハイバックの場合は、背もたれの重心位置が少し高く感じられるかもしれません。
問題なく使用できるか、要確認です。
もしリクライニングを固定せず使用(ロッキング状態)したい場合は、あとでお話しするライバルのオフィスチェアも確認することをおすすめします。
理由はフィノラのロッキングは粘りが控えめで、意図した角度で安定させにくい特性があるためです。
オプション関連
・アームレスト
可動アームレストが必要な方は、必ず左右幅と高さが体に合うか確認しましょう。
特にタイピングに使いたい人は必須です。またガタツキが気にならないかも注意しましょう。
タイピングの際にガタツキが気になることはほとんどないと思いますが、普段何気なく触った時のガタツキが気になる人は要注意です。
アームレストの使い道が離着席のサポートのみであれば、固定アームレストがぴったりです。
離着席が頻繁でアームレストを使わない人は、思い切ってアームレストをなくすのも手です。
・ヘッドレスト
上下と角度は調節できますが、前後調節はできません。前後位置は用途によって合う合わないがはっきり分かれます。
ヘッドレストのついた実機で感触を確かめましょう。なおユーザーでの脱着が可能なため、最悪購入後でも変更することは可能です。
・ランバーサポート
購入者の口コミでは少し硬めとの声も一部あります。
フィノラの背もたれはメッシュですので、ランバーサポートの感触がダイレクトに伝わります。
検討の際は必ずランバーサポートのついた実機に座って、違和感が無いか確かめましょう。
ランバーサポートはユーザーでの脱着はできませんので、良く確かめてからの採用をおすすめします。
検討すべきライバルオフィスチェア
フィノラを検討している人は作業姿勢重視の方が多いと思いますので、レビュー済みのオフィスチェアから作業寄りのおすすめオフィスチェアをご紹介します。
アーロンチェア リマスタード
作業重視なら絶対に外せない一脚。
但し、姿勢を崩したい人や長時間の休憩にも使いたい人には、全く向いていません。
シルフィー
リクライニングをフリーにして使いたいなら、ぜひ検討してみてほしい一脚。
但しタイピングにアームレストを使いたい場合は、必ず試座で使えるか確認が必要です。
ジェスチャー、アクトチェア
タイピングにアームレストを使いたいなら検討すべきオフィスチェア。
前傾や直立姿勢の頻度が高いならジェスチャー(後傾姿勢も得意です)。
後傾姿勢がメインで、ジェスチャーではアームレストが低いなら、アクトチェアを選ぶとぴったりくる可能性があります。
試座できる場所
フィノラを試座できる場所は、下記の公式サイトで商品と地域を選択して探すことができます。
オカムラ公式サイト 在宅ワーク用家具販売店(外部サイト)
購入ショップ
オカムラの公式オンラインショップで買うと様々なオプションを自由に選択できます。
一方でオカムラの正規ECパートナーは、一部のオプションの細かい選択ができない代わりに価格的に少しお得な場合があります。
もしこだわりの選択をしたいなら公式オンラインショップ、オプションは多少妥協して価格にこだわりたいなら、オカムラ正規ECパートナーのお店を選ぶという方法があります。
オカムラの正規ECパートナーは、オカムラ公式サイト(外部サイト)をご覧ください。
中古品について
球数が多くはありませんが、それでもそこそこあります。
中古相場は新品の1/4~1/2くらいの価格が多く、美品だと2/3以上を目安とした価格になることがあります。
中古品にはメーカー保証が効かないため、注意が必要です。
もし中古品を検討するなら、構造と各調節機能、張地やメッシュのたわみ、リクライニング機能などをもれなく確認したうえで、多少なりとも保証期間をつけてくれる店での購入を強くおすすめします。
私が購入するとしたら
目的
自宅でPC(デスクトップ)作業用の椅子として使うことを想定。
仕様
背もたれ:ハイバック
作業から休息まで対応範囲が広く、疲れた時にストレッチもしやすいため。
リビングで使用するなら圧迫感のないミドルバックもあり。
座面:クッション座面
座り心地が良く、厚みが薄くて接触面積が少なめなので、夏の暑さも軽減されることを見込んでいます。
アームレスト:固定アームレスト
離着席のサポートのみを目的としました。
可動(アジャスト)アームレストは、私には左右幅が広すぎてタイピングに対して快適に使用できないため、用途を割り切って選択。
離着席の際につかまり立ちをすることと、アームレストなしだとデザイン的に少し物足さを感じるため、固定アームレストがベストと判断。
ヘッドレスト:無し
ストレッチの際、首を後ろに反らしたいため、無しを選択。ヘッドレストを使うような休息は別の場所でとることを想定。
ランバーサポート:無し
無くても必要十分にサポートできているため、これ以上のサポートは不要と判断。
ハンガー:無し
自宅での使用のため、あえて椅子に掛ける必要はないと判断。
脚:ブラック
ポリッシュも捨てがたいが、ブラックも十分美しく、費用対効果を考慮して価格面で有利なブラックとしました。
どれの色を選んでも金属製の脚であることに変わりない点も魅力的。
カスタムパネル:ブラック
脚をブラックにするとパネルもブラックになります。このあたりの仕組みはこちらをご覧ください。

ちなみにここでもブラックとメッキに割と大きな価格差(メッキ>ブラック)があります。
フィノラの各部詳細
座面
背もたれ
リクライニング
アームレスト
ヘッドレスト
ランバーサポート
脚
キャスター
デザイン
重量
保証
フィノラの座面
フィノラの座面はクッションとメッシュの2種類から選択することができます。
クッション座面はオカムラのトレードマークでもある異硬度クッションが採用されており、3種類の硬さのクッションが必要性に応じて適切に配置されています。
座面表面はうっすらとお尻と太ももの形が成形されており、安定感も抜群です。
レビュー機もクッション座面であり、その座り心地の良さは他のオフィスチェアと比べても間違いなく上位クラスです。
ただ同じオカムラの異硬度クッションを採用してるコンテッサセコンダやシルフィーと比べると、クッションの厚みが少し薄いです。比較写真はこちら。
試座の際には確認しておくことをおすすめします。
メッシュ座面は座り心地こそクッションに譲るものの、夏場の涼しさではクッションを圧倒的に凌駕します。
ただ冬場の寒さも圧倒的ですので、メッシュを選ぶ場合はご自身が使うシチュエーションをよく考えて選択しましょう。
座面サイズ

左右幅515mm(クッションの計測値)
前後幅455mm(クッションの計測値)
計測は座面自体の大きさを測っています。
奥行き調節
調節範囲
直立状態の背もたれ腰部中央より410~460mm(計測値)、前後調節幅50mm、6段階
上記のとおり、背もたれ位置からの計測になるため、先の座面前後幅より狭くなります。

調節レバー
名称:座面奥行き調節レバー
位置:座面下の左前方

ロック構造:座面左側のみでロック

操作感:
調節レバーは、親指を座面にかけた状態で操作できる距離にあるため、操作はしやすいです。
操作感はスムーズで滑らかです。レバーの軽さもちょうど良い軽さです。
比べて申し訳ないのですが、同じオカムラのシルフィーと比べると、はるかに調節しやすいです。
座面高さ調節
調節範囲
床面より420~520mm、調節幅100mm

調節レバー
名称:座面高さ調節レバー(座上下調節レバー)
位置:座面下の右前方

操作感:
調節レバーは、親指を座面にかけた状態で操作できる距離にあるため、操作はしやすいです。レバーの軽さもちょうど良く問題ありません。
フィノラの背もたれ
フィノラの背もたれの素材はメッシュタイプのみです。クッションタイプはありません。
全体的に張りはさほど強くありませんが、腰の少し張り出している付近は他の部位に比べてやや強めの張りになっています。
背もたれのサイズ
フィノラの背もたれは下記3つに分かれています。
- エクストラハイバック(ハイバックにヘッドレストを追加したもの)
- ハイバック(高い背もたれ)
- ミドルバック(低い背もたれ)
エクストラハイバック
ハイバックにヘッドレストを追加したもので、ヘッドレストはユーザーで脱着可能。
ヘッドレストがあると休憩の時に便利ですが、首を反らせるようなストレッチをする時には邪魔になることもあるため、ご自身の使いたいシチュエーションに合わせて選択しましょう。
ハイバック
床面からの高さ:970~1070mm(座面高さによる)
座面からの高さ:550mm(床面からの高さ – 座面高さ)

背もたれ上部のフレームの高さは、身長173cmの私が座ると肩甲骨の中ほどの高さになります。
しっかり背中を預けられる高さで、使用中に不足を感じることはありませんでした。
もし、あとからヘッドレストが必要になった場合、追加購入すればユーザーで取付けできます。
ミドルバック
床面からの高さ:910-1010mm(座面高さによる)
座面からの高さ:490mm(床面からの高さ – 座面高さ)
ミドルバックはハイバックより60mm低く、私が座ると肩甲骨の下くらいの高さになります。写真はこちら。
そのため後傾姿勢でのサポート力はハイバックには劣りますし、長い休息をとるにはあまり向いていません。
ミドルバックにヘッドレストを追加することもできません。
ただ、ハイバックよりも背中や肩の自由度が高く、家具としての圧迫感も小さくてリビングなどにもマッチしやすくなります。
背もたれの形状
左右方向の形状
左右方向のカーブはしっかり付いていますが、接触部分は緩やかでそれほど深くないため、背もたれフレームに囲まれるような窮屈さは感じませんでした。
開放感があるにもかかわらずしっかり腰と背中を支えてくれる素晴らしい背もたれですが、あえて一つ気になることを挙げるとすれば、ひじが背もたれフレームと干渉することです。動画はこちら。
上下方向の形状
横からフレーム形状を見ると、腰椎付近が張り出しているかのように見えますが、実際の接触部はそれほど極端なカーブではなく、自然な接触感です。
感触としては仙骨(骨盤の後部中央)付近がしっかりと支えられ、その少し上の腰椎(くびれ付近)では徐々にサポートが軽くなり、肩甲骨付近でまたしっかり支えられるといった感触になります。

全体としては背中をバランスよくサポートできており、一体感のある感触で安心して背中を預けられます。
私個人としては仙骨付近のサポートがしっかりしているため、とくにランバーサポートは必要を感じませんでした。
この仙骨のサポート感は、同じオカムラのハイエンドモデルであるコンテッサ セコンダよりもしっかりしており、より作業向けのオフィスチェアという印象です。
フィノラのリクライニング
フィノラのリクライニングは、オカムラの多くのオフィスチェアで採用されているアンクルチルトリクライニングです。
アンクルチルトリクライニング
くるぶしを中心として、背と座がシンクロしてスライドするアンクルチルトリクライニング。リクライニング時にも、太腿などを圧迫することなく、自然な姿勢をサポートします。座面右下のレバーでお好みの角度に固定できます。(リクライニング角度23°)
引用元:オカムラ公式サイト
リクライニング角度調節
タイプ
リクライニング角度固定式
調節範囲
5段階
角度固定式のため、リクライニングを5段階の好きな角度で固定して使うことができます。

上の写真と下の表にある角度は、フィノラのリクライニングの各段階における背もたれと座面の角度を水平を0°として計測しました。
また下の表では、それぞれの段階で私(身長173cm、体重60kg)が使用しやすかった用途に「○」を付けました。
ちなみに「ー」になっていても、人によっては使いやすいこともあります。参考程度に見ていただければ幸いです。
| 段階 | 姿勢 | 背もたれ 角度 *1 | 座面 角度 *1 | 筆記 | 読書・ ノートPC | デスク トップ PC | 動画 鑑賞 | 仮眠 *2 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 前傾 | 98.0° | 3.5° | ○ | ー | ー | ー | ー |
| 2 | 直立 | 102.6° | 5.3° | ○ | ○ | ー | ー | ー |
| 3 | 浅い 後傾 | 108.0° | 7.0° | ー | ○ | ○ | ー | ー |
| 4 | 後傾 | 115.5° | 8.8° | ー | ○ | ○ | ○ | ー |
| 5 | 深い 後傾 | 120.6° | 10.8° | ー | ー | ー | ○ | ○ |
*2 仮眠はヘッドレスト無しではちょっと辛いかもです
固定を解除してリクライニング反発力をうまく調節すれば、5段階の固定角度以外の角度でも使用可能です。
ただ、リクライニングの粘りが控えめなため、フリーの状態では角度が変わりやすく、この使用方法にはあまり向いていないように感じました。
調節レバー
名称:リクライニング固定/解除レバー
レバーを引き上げる度に、背もたれ角度の固定状態と解除状態を入れ替えることができます。
位置:座面下の左中央

操作感
操作感としては適度な硬さでメリハリもあり、調節時は座面に親指をかけた状態で操作できるため、調節しやすかったです。
調節レバーはアームレストの外側から腕を回して操作することになるため、その際若干アームレストと腕が干渉しますが、気になるほどではありません。
アームレストを高い位置に調節している場合は、アームレストの内側からも操作できます。
背もたれを初期状態から少し倒した状態の時、操作レバーでリクライニング固定解除後、背もたれを少し後ろに倒す際に少し高めの「カチッ」というメカニカルな操作音がします。
これがそこそこの音量のため、音に敏感な方や深夜の調節時には気になるかもしれません。
大音量ではありませんが、気になる方は必ず実物で確認することをおすすめします。
慣れれば、レバーに手をかけた状態で音を最小限にすることもできますので、対処は可能です。
少しだけ気になる点として、背もたれを倒す際、最大角度になった時の衝撃が割と大きめです。
私(身長173cm、体重60kg)と同じくらいの体格の人が、リクライニング反発力を最弱にして完全に体重を預けてもたれると、最大角度に到達した際に結構な衝撃を感じます。
感触としては初代エルゴヒューマンの衝撃に似ています。
ただフィノラの場合、リクライニングの反発力をスライドレバーで簡単に変更できるため、少し反発力を上げると簡単に回避できます。
また、私より小柄な方は、それほど感じない可能性が高いです。
いずれにしても調節次第ですので最初に調節すれば、それ以降は気にする必要はなくなります。
リクライニング反発力調節
タイプ
クイックスライドオペレーション
スライド式のレバーによる7段階調節
調節範囲
7段階調節
身長173cm、体重60kgの私の使用感は軽い順に次のとおりです。
1段階:もたれると簡単に最大角度まで倒れます。
2段階:1段目よりも少し抵抗が大きくなります。完全に上半身を背もたれに預けるとゆっくり最大角度まで倒れます。
3段階:もたれただけでは最大角度の半分すぎで止まります。腕を上にあげると最大角度まで倒れます。
4段階:もたれただけでは倒れず、少し足で踏ん張ることで倒れます。しっかり踏ん張れば最大角度まで倒れます。足から力を抜くと元の角度まで戻されます。
5段階:4段目よりしっかり足で踏ん張る必要があります。さらに踏ん張り手を上げれば最大角度まで倒れます。
6段階:しっかり踏ん張り手を上げればかなり倒れますが、最大角度までは倒れません。少し勢いをつけると最大角度まで倒れます。
7段階:しっかり踏ん張れば半分くらいは倒れますが、最大角度まで倒すには、手を上げて勢いをつける必要があります。
一番使っていたのは2段階、次に1段階で、3段階以上はほとんど使いませんでした。
ちなみに伝わり辛いかもしれませんが、フィノラの背もたれの最も力が入る位置(力点)は、割と高い位置(腰より高く肩甲骨より少し低い当たり)にあるようです。
そのため、背もたれを倒す際に少し扱いづらさを感じました。
個人的な好みですが、もう少し下のベルト線あたりに力点があったほうが、リクライニングしやすいように思います。
このあたりの感覚は背もたれのサポート感とのトレードオフになるのかもしれませんね。
調節レバー
名称:リクライニング強弱調節レバー
レバーを前方から後方にスライドさせることで、リクライニングの反発力を強くすることができます。
位置:座面下の右中央

操作感
スライド式の調節のため、よくあるノブを何回転も回して調節するタイプに比べると、ほぼワンタッチで調節が完了する点はかなり魅力的です。操作音も控えめな機械音で十分静かです。
注意点として、この操作はリクライニングのロックを解除した状態で、背もたらから体を離してレバーをスライドさせる必要があります。
フィノラの取扱説明書にも同様の内容が載っていますので、正しく操作しましょう。
フィノラのアームレスト
アームレストの有無と種類の選択
フィノラはアームレストの有無と種類を選ぶことができます。購入後でも変更することはできますが、メーカーに送って脱着するため追加で料金がかかります。
できるだけ変更のないよう購入段階で賢く選択したい所です。
アームレスト無し
アームレストを使わない人にとっては良い選択肢です。
アームレストがないことで格段に離着席がしやすくなり、椅子自体もコンパクトになるため机との干渉が軽減され、扱いやすくなります。
もちろん価格を大幅に抑えられることも魅力的です。
デザインアーム
固定式のアームレストのためガタツキが発生しない点がメリットです。
アームレストの高さは、アジャストアームの最低高さより10mmだけ高い位置で固定されています。
基本的には離着席時に体を支えることが主な目的になります。
元気な時はあまりメリットに感じないかもしれませんが、疲れているときにこの支えがあると結構ありがたいと感じます。
アジャストアーム
4方向(高さ、角度、前後、左右)の調節ができる、いわゆる4Dアームレストです。
調節次第で様々な用途に使用できます。
レビューに使用したのもこのタイプです。
アームレストの取付位置
フィノラのアームレストは背もたれのフレームに取り付けられています。

一般的なアームレストは座面付近に取り付けられているため、太ももの横に支柱がきます。
場合によってはこれが邪魔に感じるシチュエーションもあります。
フィノラは背もたれにくっついているため、座面横に障害がなく、どんなに足を開いてもアームレストが足に当たることはまずないでしょう。

アームレストの追従タイプ

フィノラのアームレストは背もたれ角度追従タイプです。
これは文字通り背もたれを倒すと一緒にアームレストもついてくるため、どの角度でもアームレストが使いやすいメリットがあります。
デメリットとしては背もたれをあまり深く倒すと、それに応じてアームパッドも斜めになるため、机面との角度差が大きくなることです。

キーボードの角度調節との兼ね合いもありますが、後傾姿勢でタイピングの補助に使いたい方は、気にしておいたほうが良いかもしれません。
アジャストアームの詳細
上下調節
600~700mm(座面高さ最低位置でのカタログ値。計測値は585~685mm)
座面高さ調節を含むと600~800mm(計測値は585~785mm)
調節幅:100mm、11段階

調節は、アームパッド下のアーム根元寄りにある上下調節ボタンを押している間ロックを解除して調節することができます。
ボタンを離すと高さがロックされます。
タイピングに使う場合、アームレストの高さは身長173cmの私が最上段にして丁度良い高さなので、もっと背の高い方には少し低く感じられるかもしれません。実機での確認は必須です。
操作性は非常に良いです。調節ボタンは適度な軽さで扱いやすく、上下の細かな調節もスムーズに行えます。
操作音は少しメカニカルな音(バネ音?)がしますが、大きくはないため気になりません。
少し丁寧に扱えば、かなり静かに操作できます。
アームのスライド部には割と遊びがあり、触るとガタつきを感じるため、高級感が少し損なわれているように感じます。
調節ボタンにもわずかに遊びがありますが、これはほとんど気にならない程度です。
アーム全体は艶消しの落ち着いた表面にすっきりしたデザインで高級感があります。
アームパッド前後調節
調節幅:30mm、4段階

調節はやや硬めで、片手の操作では力が入りすぎてしまい、一段一段細かく調節することは難しいです。
力を加えると、最前方もしくは最後方に移動してしまいがちですが、両手で調節するとうまく調節できます。
調節後はタイピングなどで使う分には問題なくサポートできます。
前後調節の遊び自体はごくわずかです。
スライドの感触に安っぽさはありませんが、両手を使っての操作が基本になります。
操作音はありますが、うるさいというほどでもありません。
深夜の調節は両手を使って行う方がいいと思います。
感触としてはコンテッサ セコンダに似ていますが、コンテッサほど床に響くわけではありません。
アームパッド左右幅調節
調節幅25mm(内12.5mm、中、外12.5mm)の3段階

最狭設定(アームパッド先端内側で計測):
上下調節の最高位置で405mm、最低位置で390mm

平行設定(アームパッド中央内側で計測):
最高位置で460mm、最低位置で440mm

操作は軽めで片手でも問題なく調節できます。
スライドの感触も滑らかで、私は少し高級感を感じました。スライド機構はおそらく前後調節と同じものだと思うのですが、調節する方向で感じ方が変わるのは不思議です。
操作音は静かというほどではありませんが、特にうるさいわけでもなく普通です。
深夜の操作では乱暴に調節すると少しうるさく感じますが、コツをつかんでゆっくり調節すれば、問題ないくらいの小さな音で調節できます。
左右方向のスライド自体にも少しガタツキはありますが、気になるほどではありません。
アームパッド角度調節
調節幅22.5°(内側15°、7.5°、0°、外側7.5°)の4段階

操作は少し硬めですが、片手で問題なく調節できます。操作感に安っぽさは無く、しっかり調節できる感触です。
操作音は静かというほどではありませんが、うるさいというほどでもなく普通です。
深夜に操作するには少し気になる音量です。回転自体のガタツキは気にならない程度です。
アームパッドの形状と感触
形状:
長さ220mm、幅100mm

パッド中央は平らで縁に近づくにつれて徐々に丸くなり、縁で滑らかに落ちる形状です。
クッションの厚みは5~8mm程度で分厚くはありませんが、ひじを立てて使用しない限り、快適に使用できます。
感触:
表面素材は少し厚めの樹脂で、やや硬めのさらっとした感触です。
表面はシボ加工(サンドブラスト)が施されています。

パッドクッションの厚さは少し薄めで、弾力はあるもののあっさりとした感触。
ただ、使っていて痛みを感じるようなことはなく、使用感は良いです。
個体差の可能性もありますが、同じオカムラのコンテッサ セコンダよりも表面生地と中のクッションに一体感が感じられました。
クッション自体の柔らかさはコンテッサと同じか少し硬めの印象です。
フィノラのヘッドレスト
フィノラのヘッドレストはクッションタイプで、上下高さと角度が調節可能。
ヘッドレストの色も張地に合わせることができます。
ユーザー自身での脱着が可能なため、購入後に変更できるのは嬉しい点です。
上下調節
調節範囲:100mm
床面からの高さ:1155~1355mm(座面高さ調節を含む)
角度調節
35°
フィノラのランバーサポート
腰のサポートを補強するためのオプションで、オレフィン系の樹脂でできており、上下高さを調節できるため、ある程度体形に合わせた設定が可能です。
ユーザーでの脱着はできませんが、メーカで後付けすることができます。
但し、別途費用が掛かるので、よく考えて選択しましょう。
高さ調節:60mm
フィノラの脚
フィノラの脚は3色(ポリッシュ/ホワイト/ブラック)から選択できますが、どの色を選んでも材質はアルミ金属になります。選択はボディー(フレーム)の色の制約を受けますが、ポリッシュ(金属を磨き上げた表面状態)は制約がありません。
ポリッシュを選択すると価格が少し上がります。

フィノラのキャスター
サイズ:直径60mm
ナイロン双輪キャスター:カーペット等の柔らかい床面用
ウレタン双輪キャスター:フローリングなどの硬い床面用
色:ブラック

フィノラのデザイン
フィノラのデザインは冒頭でもお話ししたとおり、イタリアのイタルデザイン(ジウジアーロ・デザイン)とのコラボレーションとなっています。
ちなみにオカムラは、フィノラ以外にも多くのオフィスチェアでイタルデザインとコラボレーションを行っています。
| 商品名 | 年 |
|---|---|
| コンテッサ | 2002 |
| バロン | 2004 |
| ルーチェ | 2010 |
| サブリナ | 2012 |
| コンテッサ セコンダ | 2016 |
| フィノラ | 2018 |
フィノラはコラボのなかでも最新のアイテムとなります。
カラー展開
張地
張地の選択は下記の14色もの選択肢があり、自由に選択できます。
ホワイト、ベージュ、ダークブラウン、ライトグレー、ミディアムグレー、ブラック、パープル、ダークブルー、セージ、ダークグリーン、グリーン、イエロー、オレンジレッド、レッド
ボディー(フレーム)、脚、パネルカラーの選択
これらの選択は、公式のカラーシミュレーションにおいて、組み合わせに一定の制限があります。下の表にまとめておきましたので、参考にしてください。
| ボディー(フレーム) | 脚 | カスタムパネル |
|---|---|---|
| ホワイト | ポリッシュ | メッキ |
| ホワイト | ||
| ホワイト | ホワイト | |
| ブラック | ポリッシュ | メッキ |
| ブラック | ||
| ブラック | ブラック |
フィノラの重量
フィノラの重量は、高級オフィスチェアとしては軽めです。参考までに今回レビューしたものの重さは下記のとおりです。
レビュー機の重量:18.4kg
レビュー機はハイバック、クッション座面で、アジャストアームが付いていますが、ヘッドレストやランバーサポート、ハンガーは付いていません。
レビュー機の詳しい仕様はこちらをご覧ください。
フィノラは今までレビューしてきたものの中で最も軽く、アーロンチェアと同じ重量です。
ただ取り回しの感触はフィノラのほうが少し重く感じました。
おそらくフィノラの持ち手(背もたれ上部)の高さが、アーロンチェアより高いせいだと思います。
フィノラの保証
フィノラの保証は下記のとおりです。正しくはオカムラ公式ホームページをご確認ください。
外観・表面仕上げ 塗装および樹脂部品の変・褪色、背座の張り地及びレザー・クロスの摩耗 1年 機構部・可動部 引出し・スライド機構、扉の開閉、錠前、昇降機構等の故障 2年 構造体 強度・構造体にかかわる破損 8年 引用元:フィノラ取扱説明書
フィノラのまとめ
フィノラは私が今までレビューしてきたオフィスチェアの中で、最も広い範囲の作業姿勢をカバーできるオフィスチェアです。
筆記作業から後傾姿勢でのPC作業まで、どの姿勢でも快適に使うことができました。
動画視聴などの休憩にも対応できますが、リラックスに寄りすぎていない点が特に評価できます。
もしあなたがデスクでしっかり作業をこなしたいと願うなら、私が今一番におすすめできるオフィスチェアです。
この記事を読んで少しでも興味を持っていただけたなら、ぜひ試座に足を運んでみてください。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございます。
あなたが魅力的なオフィスチェアに出会えることを願っています。







